餘慶寺 瀬戸内市のお寺のレビューと納骨堂や水祭りなどイベントについてまとめ

「上寺山 餘慶寺(うえてらさん よけいじ)」は、岡山県瀬戸内市邑久町(せとうちしおくちょう)にあります。

1270年以上の歴史を誇る天台宗の古刹です。

豊かな自然に囲まれた標高60mほどの小山の上にあり、境内からは岡山市内を見渡せる気持ちの良いスポットとしても知られています。

重要文化財に指定された見事な大伽藍や、四季折々の花、美しく整った敷地は、いつ訪れても心地よさを感じます。

今回は、餘慶寺の歴史や参拝者のリアルなレビュー、納骨堂、そして「水祭り」をはじめとする多彩な年中行事について、魅力を余すことなくご紹介します。

お子様連れでの観点からも参拝の楽しさもお伝えしますのでぜひ最後までご覧くださいね。


 餘慶寺とは?

「上寺山 餘慶寺」は、天平勝宝(てんぴょうしょうほう)元年(749年)に報恩大師(ほうおんだいし)によって開山されたと伝えられる、備前四十八カ寺の一つです。開山当初は「日待山日輪寺(にったいさんにちりんじ)」と呼ばれていたそうです。

1467〜1486年頃に寺号を現在の「上寺山餘慶寺」へと改めたと言われています。

江戸時代には岡山藩主池田氏の厚い庇護のもとで大いに栄えました。

最盛期には7院13坊もあったそうで、この規模は中国地方でも珍しいほど大規模です。

ご本尊として千手観世音菩薩が祀られ、七堂伽藍が整い隆盛を極めたと言われています。

餘慶寺の大きな特徴の一つが、山内に多くのお堂や複数の支院が建ち並ぶ「一山一寺多院制(いっさんいちじたいんせい)」という全国的にも珍しい伽藍構成です。

現在でも以下の6つの支院が残っていて、本堂と合わせて壮大な大伽藍を形成しています。

  • 恵亮院(えりょういん)
  • 本乗院(ほんじょういん)
  • 吉祥院(きちじょういん)
  • 定光院(じょうこういん)
  • 明王院(みょうおういん)
  • 圓乗院(えんじょういん)

少し歩くとそれぞれの院に行くことができるので、散策するのがおすすめです。

※「伽藍」とは、お寺などの建物のことや僧侶が修行する清浄な場所のことを言います。

神仏分離令が出された際にも、強引な取り壊しを免れていて、そのおかげで令和の今も神仏習合の美しい面影を色濃く残していることも、餘慶寺の魅力的な特長です。

ちなみに「餘慶(よけい)」という名前は、中国の古典『易経』に由来するそうです。

「積善の家には必ず餘慶あり(善い行いを積み重ねる家には、必ずその報いとして子孫にまで及ぶ幸せが訪れる)」という意味があるそうです。

これを聞いて私も普段から善い行いを積み重ねていきたい、と、気持ちを新たに感じました。

素敵な由来ですよね。

境内は国や県、市が指定する重要文化財の宝庫となっています。

  • 本堂(観音堂)【国指定重要文化財】:1570年に建立され、1714年に再建。室町時代末期の密教本堂の特徴を色濃く残す、重厚な入母屋造り・本瓦葺きの木造建築。
  • 木造薬師如来坐像【国指定重要文化財】:10世紀前半頃(平安時代初期)の制作と推定される、像高182cmの一木造りの傑作。
  • 木造聖観世音菩薩立像【国指定重要文化財】:薬師如来坐像とほぼ同時期に作られたとみられる、平安初期の一木造りの美しい立像。
  • 三重塔【岡山県指定重要文化財】:源平合戦での焼失後、江戸時代末期の1815年に寄進によって再興された非常に均整の取れた美しい塔。
  • 梵鐘(ぼんしょう)【岡山県指定重要文化財】:1571年鋳造。豊臣秀吉の九州征伐に加わった宇喜多秀家が1587年に寄進したと伝えられている。
  • 鐘楼・薬師堂【瀬戸内市指定重要文化財】:鐘楼は凝った意匠の豪華な屋根が特徴的。薬師堂は中世仏堂の形式を継承した享保19年(1734年)再建の建物。

餘慶寺のご本尊である千手観世音菩薩(秘仏・33年に一度御開帳)には、有名な霊験談が伝わっています。 享保16年(1731年)、岡山藩主の池田継政公が江戸で重病にかかり、生死の境をさまよいました。その際、夢枕に現れた観音様から「自分は備前の東向きの観音。悩む心を祈る心に変えて祈れ」と告げられます。継政公が国元を調べさせたところ、餘慶寺の千手観音であることが分かり、祈願を捧げると病はたちまち全快しました。継政公は感謝のしるしとして、自筆の扁額などを奉納し、これが現在も本堂に掲げられています。

このようなお話にでてくるものが、今でも存在しているということには、何かすごい力を感じますよね。


餘慶寺レビューまとめ

参拝された方々から寄せられている高評価ポイントをまとめました。

  • 圧倒される美しさの歴史的木造建築 山上に堂々とそびえる本堂(観音堂)や、江戸末期に再興された三重塔など、歴史の重みを感じさせる木造建築に感動する声が多く上がっています。私も特に三重塔の美しさに感動して、いろんな角度からたくさん写真を撮ってしまいました。
  • 吉井川を一望できる極上のロケーション 標高約60メートルの山上に位置するため、駐車場や境内からは備前平野を流れる吉井川の素晴らしい大パノラマを楽しめます。夏には花火(西大寺の花火)を間近に見られ、冬には夜景が美しく広がります。花火の時にはきっと混雑していると思いますが大迫力の美しい花火が見られると思います。(私はチャレンジできていません)
  • 美しい仏像群 国指定重要文化財の「薬師如来坐像」をはじめ、間近で拝観できる仏像たちには得も言われぬオーラがあり、とりこになっている人も多いようです。
  • 神仏習合が息づく空気感 隣接する「豊原北島神社」とお寺が一体となっていて、日本の伝統的な信仰の形が守られている貴重な寺院なので、この点で満足度が高い方もいらっしゃいます。
  • 遊び心のある境内の仕掛け 比叡山麓に伝わる「穴太(あのう)積み」で組まれた弁天池の石垣には、ハート型の石が隠されていて、隠れ撮影スポットとして人気です。八角堂には自由に弾くことができるグランドピアノ「お寺deピアノ」があり、音色を仏様に捧げる体験もできます。

餘慶寺の納骨堂とは?

餘慶寺では、それぞれの人のライフスタイルや事情に寄り添い、宗旨宗派や檀家であるかを問わず広くご供養を受け付けています。

納骨堂についてもわかりやすく案内されていて、これから墓終いを考えている人や、自分らしい人生の整え方や、子々孫々のことを考えて、選ぶ方も増えています。

餘慶寺の納骨堂の大きな特徴は、「すべての契約に永代供養が含まれている」という点です。

費用もホームページに明記されていて、安心です。代表的なものを記載します。

ご利用人数 供養料(目安)
お一人様(独身の方など) 40万円 ~
お二人様 80万円 ~
四人様 160万円 ~

供養料には、納骨壇の使用料、永代供養料、管理費がすべて含まれ、生前予約もOK。

見学や説明会もあり、私たちのような一般市民に対しての配慮を感じます。ご興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

  • 現地見学:毎日 8:00 ~ 17:00 に実施。
  • 定期説明会:毎週第2日曜日の14:00から、納骨堂のある「釈迦堂」にて開催。

※永代供養や見学、説明会等については、詳細やは直接お寺にご確認くださいね。


 餘慶寺の水祭りとは?

餘慶寺では毎年8月の最終土曜日に「水祭り」が開催されます。

三界のあらゆる精霊(万霊)を供養し、その計り知れない功徳をご先祖様へ回向(えこう)する行事です。今を生きる私たち(現世)の幸福も同時にお祈りします。

宗派に関わらず、どなたでも参列することができます。

水まつりでは「施餓鬼会(せがきえ)」「万灯会(まんとうえ)」他、音楽の演奏や舞踊、抽選会などの催事がおこなわれ、多くの人で賑わいます。

「万灯会」では 参拝に訪れた一人ひとりが、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを込めて灯籠に火を灯し、お供えします。夜の訪れとともに、餘慶寺の一帯がこの世のものとは思えないほど幻想的で美しい光の世界になります。

ご家族お揃いで祈りを捧げるにふさわしい、心洗われる行事です。

餘慶寺では、このほかにも、年間を通じて多彩なイベントが開催されています。

🌸 桜まつり(4月1日〜8日)

春になると、境内を彩る約50本のソメイヨシノと、上寺山全体に咲き乱れる300〜500本の自生の山桜が見事な桜のトンネルを作ります。期間中は特設のカフェが営業され、お抹茶などを頂きながら、お花見を楽しむことができます。

🍁 寺宝展 & もみじカフェ(10月中旬)

色鮮やかな紅葉がピークを迎える秋には、毎年「寺宝展」が開催されます。普段はなかなか見ることのできない貴重な指定文化財や寺宝が、分かりやすい説明付きで一挙に公開されます。また、これに合わせてオープンする「もみじカフェ」では、美しい紅葉の絶景を眺めながらゆったりとしたお茶の時間を楽しむことができます。

🔵 三重塔カラーライトアップ「彩照(いろどりてらす)」(毎月17日)

毎月17日の夜(夕方頃〜21:00頃)限定で、岡山県指定重要文化財の三重塔をその月ごとのテーマカラーで美しく照らし出すライトアップイベント「彩照」が行われています。月替わりの光が三重塔を鮮やかに染め上げ、お参りに訪れた人々の心も優しく照らしてくれます。

🏮 除夜の鐘・上寺山両詣りライトアップ(12月30日・31日)

年末年始には、餘慶寺と、隣接する豊原北島神社を同時に巡る伝統的な「両詣り」のライトアップイベントが開催されます。大晦日の18:00から元旦の1:30にかけて、諸堂や社殿が厳かに照らし出される中、除夜の鐘撞きやスタンプラリーが行われ、新しい年の開運を祈願する初詣客で大変賑わいます。

📝 その他の定期イベント

  • よけいじ寺子屋(毎月1回):仏教の法話や教えなどを気軽に楽しく学べる無料の仏教講座です。
  • 特別御朱印「両界マンダラ三重塔巡り」:西大寺との合同企画として、三重塔や歴史的特徴を精巧なカッティングで施した「切り絵の特別御朱印」(奉納料1,000円)が授与されています。

これらのイベントについては変更の可能性もありますので、実際に訪れる前に必ず直接お寺にお問い合わせください。


子連れの参拝はできる?

子連れの場合でも餘慶寺は参拝できます。

お寺は山の上にありますが、基本的に境内まで車で上がっていけますので、途中で登山や、石段を登る、などはありません。(境内に多少の段差や階段はあります。)

お寺などですぐ飽きてしまう子供も、池や小さな水瓶のようなものがあり、ヤゴ(トンボのこども)やアメンボなど、小さな生き物を見つけて楽しく観察することもできます。美しい蓮も植わってあり、葉っぱ、つぼみ、花、実、など、いろんな状態の蓮を見ることもできます。

私の子供も5歳くらいの時、弁天池でかなり長時間、いきもの見つけにハマっていました。

蓮に限らず、四季折々の動植物を楽しむことができます。

たまに猫も歩いているので、見つけたら子供も喜ぶと思いますし、ラッキーかもしれません。

境内も地面の傾斜はあまりないので、小さい子供がいても移動しやすいと思います。

基本情報・アクセス

最後に、餘慶寺への参拝に役立つ基本情報とアクセス方法をご紹介します。

基本情報

  • 名称:上寺山 餘慶寺(うえてらさんよけいじ)
  • 宗派:天台宗
  • ご本尊:千手観世音菩薩
  • 開山:749(天平勝宝元)年
  • ご利益:病気平癒(特に眼病)、厄除け、諸願成就など
  • 御朱印受付時間:8:00 ~ 17:00(納経所にて、300円〜)
  • 住所:〒701-4232 岡山県瀬戸内市邑久町北島1187
  • TEL:086-942-0186
  • 公式サイト等:

アクセス方法

🚃 電車でお越しの方

  • 最寄り駅:JR赤穂線「大富駅」より徒歩で約20分。
  • おすすめルート:JR赤穂線「西大寺駅」からタクシーで約10分が便利です。(※岡山駅から西大寺駅までは電車で約18分です)

🚗 お車でお越しの方

  • 岡山ブルーライン「西大寺IC」から車で約5〜10分。
  • 駐車場:約20台(無料)。大型バスにも対応しており、参道も通行可能。

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